学校に通って資格を取る

放射線技師は国家資格を持った医療技術者であり、病院などで放射線を使った検査や治療を行います。医師、歯科医師、そして放射線技師のみが診療で放射線を扱うことができます。では、放射線技師になるにはどのような教育課程を通る必要があるのか、そして就職先はどのようなところになるのかを知っていきましょう。

学校に通って資格を取る

大学・短大、専門学校

放射線技師になる場合は、大学・短大、あるいは専門学校に通わなければなりません。放射線技師は医療系の資格で様々な機器を扱う必要があるため理数系のイメージを持っている人も多いかと思います。確かに理数系ではありますが、高校まで文系だった人でも大丈夫です。放射線に関する知識があらかじめないとダメなわけではなく、入学後に基礎的なところから学べます。もちろんあらかじめ知識があれば講義についていきやすいので、数学や物理の勉強を高校のころからしておくのは非常に有効です。入学後は学校内での勉強だけではなく、病院での実習も行います。基礎的な知識を学んだ後に、実習で実践的な技術を学んでいきます。

大学・短大、専門学校

自分に合うところを選ぼう

放射線科のある学校についてですが、大学だと4年制、短大や専門学校は3年制であることがほとんどです。どちらのほうが良いということはありませんので、自分に合ったほうを選びましょう。3年制は、1年分少ないということもあり学費が低くなるというメリットがあります。また、4年制よりも1年早く就職することができます。しかし、通う期間が少ない分それだけ勉強量が多くなることは覚悟しておきましょう。一方、4年制は余裕を持って勉強できます。また、4年制大学を卒業した実績がつくので、それが給与に反映されるケースもあります。ただし、学費は1年分多くかかりますし、時間の余裕があるからと気を抜いてしまう人も多いので注意しましょう。
学校で必要な教育課程を修了した後に国家試験を受験し、合格する必要があります。平成29年度の合格率は85.4%でした。1問1点で合計200点満点、そのうち総得点が120点以上で、0点の科目が1科目以下であれば合格となります。

自分に合うところを選ぼう

就職先について

放射線技師の就職先は病院やクリニックに限りません。他には医療メーカーや原子力発電所、医学研究所などが就職先候補となります。多くは病院やクリニックへの就職を選びますが、最近注目されているところだと、乳房検査などを行うレディースクリニックでの需要が伸びています。ゆえに、女性の放射線技師も増えてきました。国家資格ですので、住んでいる地域にしばられずに就職活動を行うことができます。

就職先について